LCCM住宅の購入で補助金が出る条件は?メリット・デメリットもご紹介!

LCCM住宅の購入で補助金が出る条件は?メリット・デメリットもご紹介!

家づくりにおいて、環境への配慮は重要なポイントです。
とくに近年では、LCCM住宅が注目されているので、一戸建ての購入を検討しているなら、事前に仕組みや特徴を確認しておくと良いでしょう。
そこで今回は、LCCM住宅とは何か、補助金が出る条件や購入するメリット・デメリットをご紹介します。

LCCM住宅の購入で補助金が出る条件とは

LCCM住宅の購入で補助金が出る条件とは

そもそもLCCMとは「ライフ・サイクル・カーボン・マイナス」の略称です。
ライフサイクルをトータルで判断したときに、CO2の収支をマイナスに抑える仕組みとなっています。
国は省エネを目的としたLCCM住宅の普及に取り組んでいますが、導入コストの高さが弊害となっているのが現状です。
その課題を解消するために、国土交通省は「サステナブル建築物等先導事業」と呼ばれる専用の補助金制度を設けています。
これは、事前枠付与方式で申請可能な制度となっており、事業者の建築予定戸数内で要件を満たすものが補助金を受け取れます。
適用条件には以下の3つが挙げられるので、事前に確認しておくことが大切です。

条件①ZEH基準の省エネ性能を満たしている

LCCM住宅の購入で補助金を受け取るには、ZEH基準の省エネ性能を満たしていなければなりません。
材料・設備・運用システムにおいて、CO2削減をはじめとする先導的な技術が導入されている必要があります。
ZEHは居住中のCO2排出量がテーマとなっていますが、LCCMでは住宅の一生を通じたCO2排出量を考慮するのがポイントです。
ZEHを発展させたのが「LCCM」であると覚えておくと良いでしょう。

条件②CASBEEの認定条件をクリアしている

CASBEEとは、建築環境総合性能評価システムのことです。
LCCM住宅の購入で補助金制度を利用したいなら、CASBEEの一戸建て評価認証制度に基づき認証された環境効率ランクがSまたはAでなければなりません。
さらに、ライフサイクルCO2ランクが5つ星である住宅に限定されます。
CASBEEは建物の環境性能を「S」「A」「B+」「B-」「C」の5段階で評価する仕組みとなっているので、購入前に確認しておきましょう。

条件③サステナブル建築物等先導事業で補助金交付を受けている

補助金の認定条件として、サステナブル建築物等先導事業で交付を受けていることが挙げられます。
条件を満たした住宅は、一戸あたり200万円までを上限に「掛かり増し費用」の2分の1以内が支給される仕組みです。
掛かり増し費用とは、通常の住宅と比較して生じた合計差額を指します。
実際にかかった工事費から、標準住宅工事費を差し引いて計算するのが一般的です。

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LCCM住宅を購入するメリット

LCCM住宅を購入するメリット

LCCM住宅を購入するメリットには、以下の3つが挙げられます。
それぞれ特徴を確認しておくと良いでしょう。

メリット①断熱性に優れている

LCCM住宅のメリットは、断熱性に優れていることです。
高性能断熱材や気密性の高い材料を使用して住宅を建築するため、快適な空間が保たれやすいです。
室内を一定の温度に保てることが特徴となっており、夏場に涼しく冬場に暖かい環境をつくれます。
冬場に起こりがちなヒートショックも未然に防止できるので、安全な住宅環境が整えられるはずです。

メリット②光熱費を抑えられる

LCCM住宅を購入すると、光熱費の節約ができます。
これは、冷暖房機器の消費エネルギーが少なくなるためです。
LCCM住宅には、LED電球やエコジョーズなどの省エネ設備を導入するので、電気代やガス代の低減がしやすくなります。
なかでも、太陽光発電でつくった電気を自家消費すると、日々の電気代を大幅に削減できます。
余った電気は売電収入を得られるため、家計の負担も軽減されるでしょう。

メリット③環境に優しい

LCCM住宅は、ZEH住宅を発展させた環境に優しい住宅です。
住宅のライフサイクルを通じて、CO2排出量をマイナスに抑えられます。
地球のサステナブルを考えたときに、欠かせない住宅のあり方として注目されています。
環境に優しい住宅を購入したい方は、LCCM住宅も視野に入れてみましょう。
LCCM住宅の認定を受ければ、一定の補助金をもらえるため、コストを抑えた住宅購入が可能です。
予算が少ない方や手元あるに資金の余裕がない方は、積極的に補助金を活用しましょう。
LCCM住宅を建築すれば、一般的な住宅より多くの恩恵を受けられる可能性があります。

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LCCM住宅を購入するデメリット

LCCM住宅を購入するデメリット

マイホームとしてLCCM住宅を購入するなら、以下のデメリットを押さえておかなければなりません。
メリットばかり見ていると、購入後に損をしたり、住み心地が悪くなったりするので注意が必要です。
事前に把握しておきたいデメリットは、主に3つあります。
それぞれポイントを確認しておき、LCCM住宅の購入で失敗しないよう気を付けましょう。

デメリット①通常の住宅より初期費用が高い

LCCM住宅のデメリットは、初期費用が高いことです。
省エネ向上を目的として、高性能断熱材や太陽光発電システム、家庭用蓄電池などさまざまな設備を導入しなければならないため、費用がかさんでしまいます。
マイホームの購入で初期費用を抑えたい方にとっては、大きなデメリットになるでしょう。
住宅の状況や設置する設備によって費用は異なりますが、建材の調達コストや申請費用などを含めると、500万円近く上がる可能性があります。
しかし、状況次第では、光熱費の削減が見込めるケースがあります。
条件を満たせば補助金制度も利用できるので、LCCM住宅の購入ではトータルコストを判断しなければなりません。
長期的に見て、プラスかどうかを検討する必要があります。

デメリット②間取りの形が制限される

LCCM住宅を購入するときには、間取りの形が制限されるデメリットを押さえておかなければなりません。
LCCM住宅では、太陽光発電量が多いほど、早期にCO2排出量がマイナスになります。
そのため、少しでも多くの太陽光パネルを積めるように、屋根の形状を工夫するのが一般的です。
その結果、屋根の形や方向が限定され、間取りも制限される可能性があります。
希望の間取りが実現できないケースもあるので、事前に確認しておくことが重要です。

デメリット③対応している建築会社が限られる

LCCM住宅の建築に対応している建築会社は数が少なく、業者選びに苦労する可能性があります。
マイホームとしてLCCM住宅を建てたいなら、まず対応可能な業者を探すところから始めなければなりません。
ケースによっては料金が高い可能性もあるので、損をするおそれもあります。
住宅購入で何を優先するのか、あらかじめまとめておくと、スムーズに業者選びがおこなえます。
LCCM住宅を建てたい方は、スケジュールに余裕を持っておくと、慌てる心配がありません。
LCCM住宅は、高い断熱性を保ちたい方や環境に配慮した住宅を購入したい方に向いています。
あわせて、補助金制度が利用できるかどうかもチェックしておくと良いでしょう。

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まとめ

LCCM住宅とは、ライフサイクルをトータルで判断したときに、CO2の収支をマイナスに抑えられる住宅です。
購入するメリットには、優れた断熱性を保てること、光熱費を節約できることが挙げられます。
ただし、初期費用が高く、間取りを制限されやすいことはデメリットとして押さえておきましょう。

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共生不動産知多南株式会社 メディア編集部

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コラムでは、常滑市でマイホーム購入を検討されている方に向けて、地域事情や不動産選びのポイントをわかりやすくご紹介しています。不動産に関する不安や疑問がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。皆さまの理想の暮らしが実現するよう、真心を込めてサポートいたします。


執筆者紹介

井手勝幸

代表取締役

キャリア20年

◇保有資格◇

  • 宅地建物取引士
  • 損害保険火災保険専門資格
  • ファイナンシャルプランナー2級

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