20坪・30坪・40坪の土地に建てられる家の広さは？イメージを解説！

マイホームの購入で土地を持っていないときは、土地探しから始める必要があります。
しかし、希望の間取りがどの程度の広さで実現できるのか、イメージが湧かない方も多いでしょう。
そこで今回は、20坪・30坪・40坪の土地に建てられる家の広さや間取りについて解説します。

20坪の土地に建てられる家の広さ

まず1坪は、約3.3㎡の広さです。
20坪で計算すると、約66㎡の広さになります。
一般的な小学校の教室は約63～64㎡となっているため、その程度の広さをイメージするとわかりやすいでしょう。

20坪の土地に建てられる家とは

20坪の土地があれば、どこでも家を建てられるわけではありません。
土地にはそれぞれ「用途地域」の定めがあり、住居系・商業系・工業系などと分けられるのが原則です。
家を建てられる土地は、住居系に分類されている8種類と、商業系の2種類、工業系のうち工業専用地域を除く2種類です。
それぞれの土地で建てられる家の高さや面積は区分ごとに異なるので、事前に確認しておかなければなりません。
また、同じ面積であっても、建ぺい率や容積率は用途地域によって異なります。
建ぺい率は30〜80％の間に定められているので、20坪の土地なら最大「66㎡×0.8%=52.8㎡」の広さが建築可能です。
なお、容積率は延床面積で計算されます。
そのため、容積率100%と指定された土地のケースで、1階を52.8㎡にすると2階は13.2㎡しか残りません。
このような狭小住宅の建築では、間取りに工夫が必要です。
狭小住宅に明確な定義は存在しませんが、一般的に15〜20坪の家を指します。

20坪の土地で3階建ては建築できるのか

20坪の土地といっても、家を建築できる割合や敷地面積に対する延床面積の割合は、住居の用途および建物の形状によって異なるのが基本です。
そのため、20坪の土地に3階建てを建築したいなら、容積率150％は確保する必要があります。
希望条件で建ぺい率50％、容積率100%の土地が見つかっても、3階建ての建築は難しいでしょう。
原則として、容積率が高いほど高層階の建物を建築できますが、斜線制限などによって容積率を消化できないケースもあるので、土地選びは慎重におこなうことが大切です。

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30坪の土地に建てられる家の広さ

30坪を平米数に直すと、約99㎡の広さがあります。
柔道の公式試合に使用される試合場1つ分が約100㎡となっているので、その程度の広さをイメージすると良いでしょう。
また、1坪は畳の広さで換算すると、約2畳に当てはまります。
30坪全面に畳を敷いたケースでは、およそ60畳分の広さになるでしょう。
これらを踏まえて、30坪の土地ではどのような家を建てられるのか、事前に把握しておくことをおすすめします。

30坪の土地には2階建ての家が建築できる

一般的な建ぺい率60％を想定したときには、30坪の土地で建築面積約59㎡までの家を建築可能です。
この建築面積で2階建てを建てると、延床面積は117.48㎡程度になるでしょう。
これは、フラット35の利用調査による、住宅面積の全国平均とほぼ同じ広さです。
4人家族に適した広さとなっているため、お子さんが小さい家庭や出産を控えている方に向いています。

30坪の土地に4LDKの家は建てられるのか

結論からいって、30坪の土地に4LDKの家は建築可能です。
4人家族がそれぞれ個室を持ったり、3人家族の個室と和室・書斎にしたりと、さまざまなパターンが考えられます。
各部屋の広さは、LDKが16〜18畳、4.5〜6畳の個室が3部屋、リビング横に4.5畳の和室といったイメージです。
家族の人数やライフスタイルに合わせて、過ごしやすい間取りを検討する必要があるでしょう。

建築できる家の広さは駐車場を設置するかどうかで異なる

家の広さを決めるときには、駐車場を設置するかどうかが重要です。
駐車場を設置するケースでは、その分、家を建築できる面積が制限されます。
30坪の土地で4LDKの間取りを確保したい方は、駐車スペースに工夫を凝らさなければなりません。
とくに都心部のような狭小地が多いエリアでは、十分な駐車スペースを確保できないケースがほとんどです。
そのようなときには、1階部分が駐車スペースとなる、駐車場と住宅が一体型になったビルトインガレージが良いでしょう。
屋内へアクセスしやすく、住居部分の面積も確保できます。
30坪の土地で広い家を希望しているときは、駐車場のレイアウトを工夫してみると良いでしょう。

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40坪の土地に建てられる家の広さ

40坪の土地には、約132.4㎡の広さがあります。
数字でイメージしにくいときは、バスケットボールのコート面積の3分の1を想像するのが良いでしょう。
また、1坪は畳の広さで換算すると約2.04畳にあたるため、40坪ならおおよそ80畳分の広さとなります。
以下で、40坪の土地にどのような家が建てられるのか、間取りや家づくりのポイントを確認しておきましょう。

40坪の土地にはゆとりのある間取りが建築できる

40坪の土地なら、標準的な4人家族がゆとりを持って暮らせる間取りが建築できます。
開放感のある2LDKや、スキップフロア・吹き抜けを設けた間取りなど、さまざまなレイアウトが可能です。
庭や駐車場といった暮らしに便利な機能も備えられるため、より良い暮らしぶりになるでしょう。
ファミリーで余裕を持って暮らしたい方は、40坪の広い土地を選ぶことをおすすめします。
空間にゆとりが生まれるため、将来的に家族が増えても対応可能です。
お子さんをつくる予定がある方や、親との二世帯住宅を検討している方も重宝するでしょう。

40坪の土地なら屋外に2台分の駐車場が確保できる

40坪の広さがある土地は、屋外に2台分の駐車スペースがつくれます。
これにより、来客にも対応しやすくなるでしょう。
友人や親戚が頻繁に訪れるといったケースでは、2台分の駐車場があると便利です。
車2台を停める広さの目安は、約10坪となっています。
そのほかの外構を考慮しても、家を建築できる広さは15坪ほど残るため、2階建てなら十分な広さが確保できるでしょう。
注意点として、駐車スペースの配置や車のサイズによっては、隣家との距離に影響を及ぼす可能性あるので、設計段階から把握しておかなければなりません。

40坪の土地に家を建てるときのポイント

家づくりをするときには、優先順位を設定しておく必要があります。
完成後にどのような生活をしたいのか、イメージが湧いていないと失敗しがちです。
費用を無駄にしないためにも、譲れない条件はあらかじめ把握しておきましょう。
より効率的に家づくりを進めるには、家族での入念な話し合いが必要です。
話し合いをおこなうときは、将来を見据えて無理のない計画を立てなければなりません。
希望の間取りが実現できなかったなど、失敗を避けられるように、土地の建ぺい率や容積率は事前に把握しておくことが大切です。
土地購入の予算から間取りを決めるのか、希望の間取りから土地を選ぶのかでは条件が異なるので、それぞれの状況に合わせて検討していく必要があります。

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まとめ

20坪は約66㎡の広さであり、容積率150%の土地なら3階建ての家が建てられるでしょう。
30坪は平米数に直すと約99㎡で、4LDKの間取りが建築できます。
40坪の土地には約132.4㎡の広さがあるため、標準的な4人家族ならゆとりある間取りが可能です。