日本のほとんどの一戸建ては、木造住宅です。
木造住宅は寿命が短いイメージがあり、家を建てるときに心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、木造住宅には多くのメリットもあります。
そこで今回は、木造住宅の耐用年数とメリット・デメリットを解説します。
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木造住宅の耐用年数とは?
そもそも「木造住宅の寿命は短い」とのイメージがあるのはなぜでしょうか?
ここでは、実際に木造住宅は耐久性が低いのかについて、法定耐用年数、物理的耐用年数、経済的耐用年数の3つの要素から解説します。
木造住宅の法定耐用年数について
木造住宅の寿命が短いイメージがある原因のひとつは、法定耐用年数です。
法定耐用年数とは、固定資産税を課税するときの公平性を保つために減価償却する基準です。
木造住宅の法定耐用年数は22年と定められており、鉄筋コンクリート造の47年と比べると短いかもしれません。
ただし、法定耐用年数は税務の便宜上定められた基準であり、実際の寿命とは異なります。
木造住宅の物理的耐用年数とは?
法定耐用年数は計算上の数字であるのに対し、物理的耐用年数は建物の実際の状態に則した年数となります。
しかし、物理的耐用年数には、建物の構造材や家を建てる土地の環境、メンテナンス状況など多くの要素が関係しています。
同じ材料、同じ環境の家はあまりないため、物理的耐用年数を定めることは難しいです。
木材は本来、寿命が長い構造材であることは一考に値するでしょう。
世界遺産に登録されるような古い木造建築には、1,000年以上現存しているものもあります。
一般住宅でも、耐用年数100年を超える木造住宅も存在しています。
とくに樹齢が長い木を使用した建物は、耐用年数が長いです。
木材の材質に加え、適切な施工方法やシロアリ、腐朽菌対策をおこなえば、物理的耐用年数を延ばせます。
木造住宅の経済的耐用年数とは?
耐用年数を測るもうひとつの側面として、経済面が挙げられます。
経済的耐用年数とは、市場で売買される価値を保持する期間のことです。
経済的耐用年数を決める要素には、以下が挙げられます。
●立地
●間取り
●外観
●メンテナンス状況
住宅の条件に加え、市場状況も経済的耐用年数を左右します。
欧米と比べると日本の不動産市場では新築が好まれ、中古住宅の需要が低い傾向があります。
そのため、木造住宅についても、物理的な状態に関係なく経済的耐用年数が短いのが現状です。
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木造住宅のメリット
木造住宅には「気密性が高い」「調湿性が高い」「建築費用が安い」「耐火性に優れている」「デザインの自由度が高い」の5つのメリットがあります。
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
気密性が高い
木造住宅は鉄骨造に比べ、壁や柱が多い構造になっています。
そのため、窓が少ない間取りになり、気密性が高くなる傾向があります。
気密性が高いと、室内の温度差が少なくなり、快適な温度で過ごしやすいです。
調湿性が高い
木材は、周りの環境に合わせて水分を吸収したり、放出したりする調湿性に優れています。
そのため、木材住宅は四季によって湿度が変わる日本の気候に適しているといえます。
空気が乾燥する季節には、木の中の水分が放出され、室内の乾燥を防ぐことが可能です。
一方、梅雨などの湿気が多い時期は、水分を吸収して湿気を緩和し、結露やカビの発生を抑える効果が期待できます。
建築費用が安い
鉄骨造に比べて建築費用が安い点は、木造住宅のメリットです。
材料費が安く、工期も短いため、建築費用が安く抑えられる傾向があります。
また、基礎工事にあまり手がかからないため、土地の改良費用が少なくて済む点も木造住宅のメリットです。
一方で、木造住宅でも木材の種類や依頼する施工会社によって費用には幅があります。
建築の前にしっかり見積もりを取り、予算と比較検討することをおすすめします。
耐火性に優れている
木材は燃えやすいイメージがあるかもしれませんが、実際には耐火性に優れています。
建築に使う太い木材は熱伝導率が低いため、表面が燃え始めても内部まで燃えるのに時間がかかります。
火災が起きても構造体は燃えずに残るケースが多いです。
内部まで燃えるまでの間の時間を稼ぎ、火災時に避難しやすい構造にしている木造住宅もあります。
一方、鉄は熱伝導率が高いため、鉄骨造だと温度が急速に上がって構造部分が折れ曲がり、家が崩れるケースもあります。
そのため、鉄骨造と比べても木造住宅は耐火性に優れているといえるでしょう。
デザインの自由度が高い
木造住宅はデザインの自由度が高く、広い空間をつくったり変形地に対応したりするケースに適しています。
とくに古来からの建築方法である「在来工法」は、自由度が高い建築ができる特徴があります。
在来工法とは、柱と梁を組み合わせて骨組みをつくる工法です。
リフォームなどにも対応しやすいため、将来的なライフステージの変化まで見越した住宅をつくれます。
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木造住宅のデメリット
木造住宅を建てるときは、デメリットについても慎重に考える必要があります。
ここでは「品質がバラつきやすい」「防音性が低い」「虫の被害を受けやすい」「多くの柱や壁が必要」の4つのデメリットを解説します。
品質がバラつきやすい
木造住宅で使用する木材は、管理体制によって品質が変化することがあります。
また、木材を現場で加工することもあり、職人の力量によっては仕上がりが大きく変わります。
とくに木材を組み上げて建築していく在来工法では、職人の技術が影響しやすいため、施工会社選びには注意が必要です。
工期が短かったり費用が安かったりするケースでは、品質に不安があるため注意しましょう。
防音性が低い
木材の性質上、木造住宅は防音性が低く、音を通しやすい点はデメリットです。
住宅の立地しだいでは、大通りの喧噪や車の音などが気になることがあるかもしれません。
反対に、家で楽器を演奏するときに近隣トラブルになるおそれもあります。
木造住宅の防音性を高めるためには、天井や床、壁などを2重構造にするなどの対策が効果的です。
虫の被害を受けやすい
木造住宅では天然素材を使用するため、虫対策をおこなう必要があります。
とくにシロアリは木材を好んで食べる性質があります。
シロアリは建物の構造体まで浸食するほどの被害をもたらすことがあるため、注意したいところです。
施工会社によっては、建築後もシロアリ検査や薬剤散布などのメンテナンスをおこなっています。
木造住宅を建築する時点で、継続的なメンテナンスについて検討しておくことは大切です。
多くの柱や壁が必要
木造住宅は、間取りの変更や改築などが自由にできるメリットがあります。
一方で、構造上柱や壁が多いため、木造では実現が難しい間取りもある点はデメリットです。
たとえば、高い吹き抜けや壁一面の窓などは、木造では実現しにくいです。
木造住宅を選択するのであれば、希望する間取りが実現可能かどうか事前に施工会社に相談することをおすすめします。
木造住宅と鉄骨造にはそれぞれ異なるメリット・デメリットがあります。
木造住宅を検討するときは、自分が重視するポイントに適しているかを検討したうえで、決定することがおすすめです。
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まとめ
木造住宅の耐用年数は、法定耐用年数や物理的耐用年数によって異なる見方ができます。
木造住宅のメリットは、気密性や調湿性に優れており、建築費用が安い点です。
一方、施工会社によって品質にバラつきが出やすい点や防音性が低い点はデメリットです。
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