鉄筋を骨組みとし、すき間を埋めるようにコンクリートを流して固めた建物構造を「鉄筋コンクリート造」と呼びます。
建物の構造はマイホームを選ぶうえで重要なポイントになり得ますが、実際にどのような特徴があるのかわからない方は多いでしょう。
今回は、建物の構造として鉄筋コンクリート造を選ぶメリットとデメリット、鉄筋コンクリート造をおすすめしたい方の特徴を解説します。
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鉄筋コンクリート構造の建物を選ぶメリット
建物の構造として鉄筋コンクリートを選択するメリットは、防音性や耐震性などさまざまな点が挙げられます。
鉄筋コンクリートのメリット①防音性が高い
鉄筋コンクリート造の建物のメリットは、防音性に優れている点です。
木造の建物と比較すると防音性能には約10倍もの差があり、隣室で暮らす住民の生活音や話し声が漏れ聞こえることはほとんどありません。
鉄筋コンクリート造の建物のなかでも、壁が厚さ200mm以上ある建物はとくに防音性が高く、近隣に漏れ聞こえる生活音によるトラブルの回避が期待できます。
ただし、構造に粗悪なコンクリートが使用されている建物は防音性が低いことがあるため注意が必要です。
また、建物構造が鉄筋コンクリートだとしても、すべての音を遮断することはできません。
防音性が高いからと安心しきって大きな音を出すのではなく、周囲に配慮しながらの生活が重要となります。
鉄筋コンクリートのメリット②耐震性が高い
構造に鉄筋コンクリートが使用されている建物は強度があり、地震が発生しても全壊を免れる可能性があります。
鉄筋コンクリートの建物のなかでも高い耐震性を誇るのが、1981年以降に建てられた建物です。
建築年が1981以降の建物は新耐震基準を満たしており、震度6程度の地震が発生しても十分耐えられる可能性が高いといえます。
地震に強いマイホームでの暮らしを実現するには、築40年以内かつ構造が鉄筋コンクリートである建物を選ぶと良いでしょう。
なお、築40年以上が経過した物件は旧耐震性にもとづいて建てられている可能性が高く、耐震性に不安が残ることがあります。
幅2mm以上のひび割れがある建物も構造上の問題が懸念されることから、耐震性の確保には状態確認も重要です。
鉄筋コンクリートのメリット③耐火性に優れている
鉄筋コンクリート造の建物のメリットには、火に強い点が挙げられます。
仮に一室から火災が発生しても燃え広がるまで一定の時間を要します。
火事に気付いてから屋外に脱出するまでの時間を確保しやすいため、安全に避難できるでしょう。
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鉄筋コンクリート構造の建物を選ぶデメリット
鉄筋コンクリート構造の建物は防音性と耐震性の高さがメリットでしたが、デメリットもいくつかあります。
鉄筋コンクリートのデメリット①建築コストの高さ
構造部分に鉄筋コンクリートが使われている建物は、建築コストが高額になる傾向にある点がデメリットです。
鉄筋コンクリート造は一般的に工期が長く、建築にかかるコストが増加しやすい建物といえます。
また、仕上げ材の価格もコスト増大につながる原因のひとつで、鉄筋コンクリート造の建物は比較的高い価格の石やタイルを用いるケースが多いです。
工期の長さと仕上げ材の価格などの影響により、鉄筋コンクリート造の建物は家賃や建物の販売価格も高くなりやすいのです。
一方で木造や鉄骨造の物件は建築コストを抑えやすく、家賃あるいは販売価格も安く抑えられます。
なるべく初期費用や月々の支払い負担額を安く済ませたい方にとっては、木造や鉄骨造の建物のほうが魅力的に映るでしょう。
鉄筋コンクリート造のデメリット②結露の発生
結露に弱いところは、ほかの建物構造より劣る鉄筋コンクリート造ならではのデメリットです。
鉄筋コンクリートは気密性の高さが特徴的で、木造あるいは鉄骨造の建物よりも室内に湿気がこもりやすく、結露が発生する可能性が高い傾向にあります。
湿度が高い状態が続くと結露により水滴が窓やサッシに付着するほか、室内全体に湿気がこもってカビが発生する危険性も高まります。
結露防止のためには定期的に窓を開けて換気する、換気扇を回す、除湿器を活用するなど対策を講じなければなりません。
ただし、2003年以降は24時間換気システムが設置されているため、建築年によっては結露の心配をせずに暮らせるでしょう。
鉄筋コンクリート造のデメリット③床が硬い
鉄筋コンクリート造の建物は床が硬いことがデメリットです。
畳などと比較すると大変硬く、室内を歩くだけでも体にとっては大きな負担となり得ます。
日常生活でもし転んだ場合、体勢が悪いと打ち身や打撲などケガを負う危険性も考えられます。
安全性を確保するためには室内にカーペットやラグ、ジョイントマットを敷くなどの対策を講じる必要があるでしょう。
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構造が鉄筋コンクリートの建物をおすすめしたい方
構造に鉄筋コンクリートが使われている建物のメリットやデメリットを踏まえると、鉄筋コンクリート造をおすすめしたい方の特徴も見えてきます。
鉄筋コンクリート造がおすすめの方①安全性を求める方
安心安全な暮らしを実現したい方は、木造や鉄骨造よりも鉄筋コンクリート造の建物がおすすめです。
仮に強いクラスの地震が発生した場合、耐震性が低い建物は倒壊する危険性があり、状況次第では住まいを失うこともあります。
想い出の詰まったマイホームを失う悲しさやつらさはもちろん、自宅の再建にかかる費用などを考えると、耐震性が低めの建物での暮らしには不安が残ります。
鉄筋コンクリート造の建物は構造部分に鉄筋とコンクリートを使用しているため、強い地震にも耐えられる強度を備えているのが特徴です。
新耐震基準をクリアした鉄筋コンクリート造の建物であれば、震度6クラスの地震にも耐えられる可能性があります。
被害状況によっては生活拠点を失うことなく、日常生活に戻るまで住み慣れた場所で暮らすこともできるでしょう。
万が一の事態に備えておきたい方には、鉄筋コンクリート造の建物がおすすめです。
鉄筋コンクリート造がおすすめの方②静かな環境を求める方
鉄筋コンクリート造の建物をおすすめしたいのは、静かな暮らしを実現したい方です。
鉄筋コンクリート造の建物には、木造や鉄骨造の建物よりも防音性が高く、隣室の住民の生活音が聞こえにくい特徴があります。
窓を閉めた状態であれば、近くを走行する自動車の音や散歩中の方々の話し声も遮断されるため、騒音による不快な思いをせず快適に暮らせるでしょう。
建築コストの影響で家賃や販売価格は多少高めではありますが、外部からの音が気になる方にとっては騒音を気にせず過ごせる点は大きなメリットといえます。
静かな暮らしを実現しやすい物件は、乳幼児がいる家庭や在宅仕事に携わっている方にぜひともおすすめしたいところです。
また、高速道路や大きな通りが近くにあるなど、交通量の多い都市部でマイホームを探している方にも、鉄筋コンクリート造の建物はベターな選択です。
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まとめ
鉄筋コンクリート造の建物は防音性と耐震性に優れており、静かで安全な暮らしを実現しやすい点がメリットです。
その反面、家賃の高さや結露が発生しやすい点などは、鉄筋コンクリート造ならではのデメリットといえるでしょう。
鉄筋コンクリート造は安全性の高さや静かな環境での暮らしを求める方におすすめの建物構造です。
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