物件探しをしていると、ふと「鉄骨鉄筋コンクリート構造」と呼ばれる物件をお見かけすることもあるかと思います。
鉄骨鉄筋コンクリートの構造はなんとなく丈夫そうなイメージがありますが、実際のところどんな構造なのか知りたい方も多いでしょう。
今回は、鉄骨鉄筋コンクリートの構造を持つ建物のメリットとデメリット、おすすめの方の特徴や状況について解説します。
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鉄骨鉄筋コンクリート構造の建物のメリット
鉄骨鉄筋コンクリートは、頑丈な鉄骨の周辺に鉄筋を組んでコンクリート施工する構造の建物です。
鉄骨鉄筋コンクリートの構造を持つ建物には、3つのメリットがあります。
比較的防音性が高い
鉄骨鉄筋コンクリートは、木造などほかの構造の建物より比較的防音性が高いのが特徴です。
コンクリートを流し込んでいるため壁の密度が高く、音が響きにくい構造になっているためです。
そのため、周囲の生活音だけでなく外からの音もほとんど聞こえてこないようになっています。
自分の生活音も外に漏れないため、夜に活動する機会が多い方でも苦情が来にくくなるでしょう。
安全性が高い
鉄骨鉄筋コンクリートの構造を持つ建物は、高い耐火性や耐震性を備えています。
そのため、ほかの構造の建物と比べて安全性が高いです。
コンクリートは不燃材であるため、建物全体が燃え広がりにくくなっています。
また、コンクリートは圧縮力に強く、鉄筋は引っ張る力に強いです。
そのため地震が起きても倒壊しにくく、耐震性が高い構造の建物だといえます。
鉄骨の粘りによっても揺れを吸収できますが、重量が大きくなる点には注意が必要です。
免震装置や制振装置がついている建物であれば、より地震の揺れを抑えられます。
耐久性が高い
鉄骨鉄筋コンクリートの建物は、木造住宅と比べて法定耐用年数が長く、耐久性も高いです。
木造住宅の法定耐用年数は22年ですが、鉄骨鉄筋コンクリートは47年です。
これはあくまでも建物の価値の計算に用いられる年数であるため、実際にはもっと長く住み続けられます。
法定耐用年数が長い分、木造住宅よりも価値が落ちにくく長期間価格を維持できるのもメリットです。
固くて粘り強い素材であることから、建物全体の強度が高まり耐久性が高くなります。
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鉄骨鉄筋コンクリート構造の建物のデメリット
鉄骨鉄筋コンクリートの構造を持つ建物は、建材の強度が高く施工の手間がかかる建物です。
そのため、鉄骨鉄筋コンクリートの構造を持つ建物には3つのデメリットがあります。
品質に違いが生まれやすい
鉄骨鉄筋コンクリートの建物を建てる際は、コンクリートを現場で養生します。
そのため建材を工場で生産できる構造と比べて品質に違いが生まれやすく、施工品質が一定しない傾向にあるのです。
その一方でデザイン上の制約が多く、建物単位で見ると自由度が低くて違いが生まれにくい傾向にあります。
コストがかかる
鉄骨鉄筋コンクリートの建物のデメリットは、ほかの構造と比べて高いコストがかかることです。
鉄やコンクリートは木材と比べて価格が高く、加工にも手間がかかります。
そのため、建築コストが高く予算を多めに用意しなければなりません。
必要な建材の量も多く、鉄筋や鉄骨を組み立ててコンクリートを流し込み、硬化するのを待つなど手間も時間もかかります。
工程が複雑化して作業量が多くなるほど工事期間も延びてしまうため、スケジュールにも余裕を持たせなければなりません。
こうした事情から、マンションなどでない一般的な住宅では鉄骨鉄筋コンクリートは用いられにくい傾向にあります。
防音性能が高いとは限らない
鉄骨鉄筋コンクリートの建物のデメリットは、防音性能が高いとは限らない点です。
構造から防音性能が高いはず、と判断して購入すると思っていた以上に騒音に悩まされる可能性があります。
壁の厚みが十分でないと、鉄骨鉄筋コンクリートの建物でも音が出入りしやすくなってしまうため注意が必要です。
また、屋内で扉を開け閉めする音や足音は鉄骨鉄筋コンクリートの建物でも響きます。
なるべく防音性能が高い建物を選びたいのであれば、壁の厚さが20cm以上ある建物を購入するのがおすすめです。
内見の際に実際に音の響き具合を確認する、売主の方や不動産会社の担当者に騒音について確認するなどしておくと、防音性能の面で失敗しにくくなります。
また、スラブの上に直接板材などを貼っている建物よりも空間を設けて二重床や二重天井にしている建物のほうが防音性能は高いです。
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鉄骨鉄筋コンクリートの構造を持つ建物がおすすめの方
鉄骨鉄筋コンクリートの建物は、工期も長く購入費用が高いため誰にでも向いているわけではありません。
基本的に鉄骨鉄筋コンクリートの建物に向いているのは、収入に余裕があり貯蓄がある方です。
購入費用が高い住宅を購入すると、住宅ローンを利用する際の借り入れ金額も高くなるため注意しましょう。
将来的にリフォームや建て直しをする際は、建物の解体にもコストがかかります。
そのため長期的なスパンで収入に余裕があるか考えておくと良いでしょう。
些細な音でも気になる方
周囲の生活音が聞こえたり、自分の音が周囲に漏れたりするのが少しでも気になる方であれば鉄骨鉄筋コンクリートの家を選ぶのがおすすめです。
鉄骨鉄筋コンクリートの建物であれば、木造住宅よりも音が漏れにくく生活音が伝わりにくい傾向にあります。
夜中に洗濯機を回すような家事をおこなう方など、生活スタイルが周囲の家と大きく異なるのであれば音の漏れにくい住宅のほうが良いでしょう。
さらに、小さな子どもがいる家庭でも鉄骨鉄筋コンクリートのような防音性の高い物件がおすすめです。
子どもは屋内で走り回ったり、大きな声を出して遊んだりする可能性があります。
加えて自制が難しく、ご近所に響く声で泣き出す可能性もあり、なるべく音が外に漏れにくい住宅のほうがご近所への影響を抑えられるでしょう。
なるべく騒音トラブルに巻き込まれたくない方は、鉄骨鉄筋コンクリートの建物を選ぶことをおすすめします。
建物の安全性を確保したい方
火災や地震など、災害などに遭っても大きな被害を受けない安全性の高い家を求めているのであれば鉄骨鉄筋コンクリートがおすすめです。
日本では、地震をはじめとするさまざまな災害が発生しやすい環境にあります。
そのため、日常生活を送る住宅もなるべく災害に強い、安全性の高い住宅を選ぶのが望ましいです。
鉄骨鉄筋コンクリートの建物であれば、火や揺れに強く災害時も倒壊しにくい傾向にあります。
自由度の高い建物が良い方には向かない
防音性が高く、安全性や耐久性も申し分ない鉄骨鉄筋コンクリートですが、建物の自由度が高い物件が良い方には向きません。
鉄骨鉄筋コンクリートは、設計の段階から制約が多く鉄骨コンクリートの住宅よりは自由度が落ちてしまいます。
一方で、梁や柱を細くしたいのであれば鉄骨鉄筋コンクリートのほうがやりやすいです。
リフォームの予定などに応じて、建物の構造を選び分けると後悔しにくいでしょう。
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まとめ
鉄骨鉄筋コンクリートのメリットは、耐久性が高く災害に強いこと、防音性能が高いところです。
一方、デメリットは建築や購入のコストが高く、必ずしも音を遮断できるとは限らない点にあります。
木造住宅よりは音を防げるため、生活音が気になる方やなるべく安全な物件を購入したい方にはおすすめです。
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